この記事は山梨百名山の乾徳山登山について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
登山にちょっと慣れてきたら登って欲しいのが山梨県の乾徳山です。とても人気の山でたくさんの人が登っています。
乾徳山は水場から出る湧水が美味しく、富士山の見える草原の景色が美しく色んな景色が楽しめます。
山小屋の高原ヒュッテはとてもキレイで、山小屋の周りではかなりの確率で鹿に遭遇できます。
山頂近くでは岩場や鎖場、ハシゴなどがありスリル満点で絶景が楽しめるのも魅力の1つです。
岩場や鎖場がある上に長丁場ということもあり登山に慣れてきた人向きで、中級者の岩場の練習にも最適です。
【山梨県】岩場や鎖場、ハシゴを登る中級者の練習にも最適な山!スリル満点の乾徳山登山
乾徳山(けんとくさん)は山梨県山梨市にある標高2,031mの山で、西面には岩壁がそびえる岩山で、南アルプスや奥秩父の山々や富士山が遠望できます。
鎌倉時代に臨済宗の僧の夢窓疎石(むそう そせき)が修行したとする伝承があり、国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があります。
また中腹には国師との関わりを伝える銀晶水や錦晶水などの水飲場があります。
私はアルプス山脈の登山の練習も兼ねて乾徳山登山をしました。
- 登山日 2023年7月30日(日)
- 登山時間 6:00〜14:00
- 登山ルート オソバ沢ルート
- 登山者 主人Gさん、モカリーナ
登山ルート
〈オソバ沢ルート〉
乾徳山登山口バス停(830m) → 乾徳山登山口(オソバ沢ルート)(988m) → 銀晶水→ 錦晶水→ 国師ヶ原→ 役小角像→ 月見岩→ 扇平→ 髭剃岩→ 乾徳山(2031m)
私は乾徳山公園駐車場に車を止めて、登山口まで歩き山頂へ向かいました。
徳和駐車場とトイレ

乾徳山には徳和駐車場があり約20台ほど止められます。
私が6時頃に到着した時には数台ほどでしたが、下山時には満車になっていました。
トイレは道を隔てた乾徳公園側の駐車場の敷地内にあります。軽自動車を含め約50台弱ほど止められますがここに止めていいかは分かりません。

トイレの手前には東屋があり、ここで登山届を出せます。
乾徳山登山口駐車場は調べてみると5台ほど止めるスペースがあるということでしたが、縄が張ってあり使用不可でした。
また道満尾根の駐車場は閉鎖されていました。
2つの乾徳山登山口はどっちから行けばいい?

駐車場を出てしばらく歩くと登山口の案内板があります。
乾徳山登山口が左右に分かれて2つ。左側が乾徳山登山口、右側が乾徳山登山口(道満尾根)です。

どっちに行けばいいの?
一般的なルートは左側の乾徳山登山口で下山時に乾徳山登山口(道満尾根)側から降りてくる人が多い、これは地元の人が教えてくれました。

私は分からなかったので先に右側へ行ったのですが、民家があって坂道がキツかったです。
この道路の先にはお茶処もあるので、下山時に立ち寄った方が良いと思いました。→お茶処は後ほど
乾徳山登山口までの道路

川沿いの道を登山口まで進んで行きました。
途中には神社やポツポツと民家があり、赤いトタン屋根が印象的で歴史ある面持ちです。
駐車場から登山口へは約1.3kmほどあります。なだらかですが結構長い。
乾徳山登山口

乾徳山登山口に到着しました!
ここからは細い登山道へ突入です。
水場・銀晶水と錦晶水

なだらかな山道を登っていくと 1つ目の水場「銀晶水」がありました。銀晶水は枯れていた時期もあったということですが、たくさん水が出ていました。

しばらくいくと2つ目の水場「錦晶水」がありました。こちらの水場で水を飲んでみると冷たくてとても美味しい!
空のペットに水を汲んで飲みながら歩きました。
国師ヶ原の高原ヒュッテへ

ヒュッテまでの小道にはマルバダケブキが等間隔に並んでいました。

丸いカプセルから茶色い蕾が出てきて、黄色い花が咲くのがら面白い。

国師ヶ原にはとてもオシャレな山小屋の高原ヒュッテという避難小屋があります。

元々は営業小屋でしたが現在は休業中で、通年開放しています。

ヒュッテの中には休憩場と暖炉があり、かなりキレイです。

トイレは入り口から左手のドアの向こう側にあります。土足禁止で個室が3つ、手前から男性、男性、男女兼用で電気が自動でつくバイオトイレです。
壁にかけられている募金箱の中へ使用料を入れますが指定金額は特になし。
役小角像

ヒュッテから山頂へ向かう登山道の右手に役小角像があり、左手に前宮跡があります。

月見岩までの登山道は徐々に拓けていき、草原が広がってとても美しくお花がたくさん咲いていました。
写真左側から横にウツボグサ、オニユリ、ノコギリソウ、ホタルブクロ、シモツケソウ、マルバダケブキ、コウリンカ、アザミ。
月見岩からの富士山

草原の拓けた場所に月見岩がありました。

振り返ると富士山がとてもキレイに見えます。この日は富士山に雲がかかっていてちょっと残念。
扇平の手洗い岩

扇平には手洗石があり、石の窪みに水が溜まっていました。
ここから先は奇岩ゾーンに入ります。
鎖場を通って髭剃岩へ

大きな岩に鎖や縄が掛けられた鎖場がたくさんありました。

少し拓けた場所に真ん中がパカーンと2つに割れた「髭剃岩」がありました。
見晴らしが良い雨乞岩

尾根伝いに岩場を歩いていくとハシゴがありました。

尾根の切り立った所にある「雨乞岩」からの景色は拓けていて最高でした。

乾徳山山頂が見えています。後もう少し!
鳳岩の鎖場の登って乾徳山山山頂へ

鳳岩はほぼ垂直な岩に鎖がかかっています。岩の割れ目に靴を入れて、鎖を引きながら登るので腕の力が結構いります。
私はこんな岩場を登るのは初めてでしたが、何とか登り切りました!
鎖場がムリな人のために迂回路がありました。

やったー!達成感ハンパないです!

標高2,031mの乾徳山山頂に到着しました。見晴らしがとても良くキレイです。
山頂は岩がゴロゴロして狭いので、交代で記念撮影をしました。

安全のため登山用ヘルメットを持参した方が良いですよ!
鎖場を登る動画を載せていますので、ぜひご覧ください!
別ルートで高原ヒュッテを経て下山

山頂へ登ってきた側と反対側に別ルートがあり、そこから下山しました。
険しい岩場やハシゴが何ヶ所もありました。この下山路はまわり道のため急勾配で長丁場です。
斜めになった大きな大きな岩がありとても歩きにくくて怖い。そして眺望は望めません。
景色を楽しむなら迂回路を使ってピストン走行をした方が良いですよ。

この登山道は国師ヶ原の高原ヒュッテに繋がっています。高原ヒュッテ近くの小川ではたくさんの鹿の親子が水を飲んでいました。
ヒュッテに着くと行きしはいなかった鹿が20匹はいて人慣れしているようでした。
山で出会った植物

7月下旬の乾徳山の草原以外で出会った植物です。
写真の左側の横に、ナツハゼ、カシワバアジサイ、マムシグサ、タカネコンギク、ギンリュウソウ。
お茶処「乾徳田中飲料」

下山時にお茶処の看板を目にしてやってきたのは「乾徳田中飲料」さんのお店でした。看板から登山口(道満尾根)側に続く道を5分ほど歩いた所にあります。

アイスや冷やしぜんざいを注文して食べました。氷入りの乾徳山のお水を出してくださりゴクゴクと、疲れた体に染みわたりました。
乾徳田中飲料さんのお店はご夫婦で土日だけ営業されていて、平日はご主人がお水の販売のため東京に出ているとのことでした。
販売用のお水は『乾徳山の水を宇宙開発の技術で研きあげたピュアウォーター』ということで、標高1,500mの湧き水を使っています。
水道水から出る山の水をたくさんいただいたり、とても親切にしていただきました。

ありがとうございました。
まとめ
山梨県にある日本ニ百名山、山梨百名山の1つ、乾徳山登山をしました。
乾徳山は水場や草原があり、富士山や南アルプスなどが望めます。山頂に近づくにつれ奇岩が多く、岩場や鎖場、ハシゴがありスリル満点です。山頂からは絶景が望めます。
長丁場で中級者向きの山です。
山梨県登山の記事はこちらをご覧ください。
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それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡