この記事は愛媛県にある日本百名山の石鎚山登山について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
今回は四国の愛媛県にある石鎚山を登山しました。
石鎚山は近畿以西の最高峰の山で、日本百名山や日本百景の1つです。修験山として知られており霊山石鎚山ともいわれています。
登山道は整備されていて初心者さんでもとても歩きやすい山です。
あれ⁈修験山だから大変なのでは?と思いますよね。
石鎚山には4つの鎖場があって、断崖に「鎖禅定」という重厚な鎖がかけられています。
でもちゃんと迂回路が用意されていて、その迂回路を使うと階段が多いものの特に難しくはありません。
山頂からの展望はよく、自分に合ったコースを選べる山です。
この記事では石鎚山の登山ルートや土小屋の施設、鎖場、登山の様子について紹介しています。参考にしていただければば幸いです。
迫力満点の石鎚山登山!鎖場を登って天狗岳山頂へ【日本百名山】愛媛県
石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)は愛媛県にある標高1,982 mの西日本最高峰(近畿以西)の山です。
伊予の高嶺とも呼ばれる石鎚山は修験山として山岳信仰の山として知られ、日本百名山、日本百景、日本七霊山の1つです。
石鎚山脈の中心的な山であり、1955年11月1日に石鎚国立公園に指定されました。
名前の由来は山の形が石でできた剣である「石鎚」に似ていたことが由来などの伝承があります。
- 登山日 2023年8月22日(火)平日
- 登山時間 6:00 ~12:30
- 登山ルート 土小屋コース(石鎚スカイライン/瓶ガ森林道を使用)
- 登山者 主人Gさん、モカリーナ
石鎚山の登山ルート
1、成就社コース
- 石鎚登山ロープウェイ使用(山麓下谷駅〜山頂成就駅から出発)
- 石鎚登山ロープウェイを使用しないコース(西ノ川登山口〜夜明かし峠至るコース)
- 石鎚登山ロープウェイを使用しないコース(今宮道〜山頂成就社駅に至るコース)
2、土小屋コース(石鎚スカイライン/瓶ガ森林道を使用)
3、面河渓谷コース
私の通ったルート
土小屋〜鶴ノ子の頭〜東稜基部〜ニノ鎖小屋〜弥山〜天狗岳(下山)
土小屋の駐車場
石鎚スカイラインゲート
- 開門期間 4月〜11月まで(12月から翌年の3月までは冬期閉鎖期間)
- 開閉時刻 開門(午前7時)閉門時刻(18〜20時期間によって変わる)
※土小屋・関門(面河)の2地点それぞれにゲートを設置しています。
石鎚スカイラインゲート開閉時刻→こちら
土小屋の駐車場とトイレ
- 無料/200台(スカイライン終点)トイレあり
- 無料/100台(手前の道路沿い)
- 石鎚神社土小屋遙拝殿の手前の駐車場(参拝者用)トイレあり
私は平日に止めたので空いていましたが、土日祝日は施設に近い駐車場から埋まっていき満車になることもあるそうです。
土小屋にある施設
土小屋にはモンベルのフレンドショップがあり、食事や登山グッズが販売されています。
2階には「土小屋terrace」や、岩黒山側には白石ロッジ(客室は25室、定員120名の宿泊施設)、国民宿舎石鎚などがあります。
石鎚神社遥拝殿
標高1,492mに鎮座する石鎚神社は日本七霊山の1つ霊峰石鎚山を神体山した御社で、4社を合わせて石鎚神社といわれています。
- 山頂 頂上社
- 中腹(7合目) 成就社・土小屋遥拝殿
- 麓 本社
後祭神は石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)を祀っています。
石鎚毘古命はイザナミとイザナギの第2子です。
諸願成就の神様で、ご利益は特に家内安全・厄除開運・当病平癒として信仰されています。
土小屋駐車場にて車中泊
私は日の出と共に出発したかったので、土小屋駐車場に車中泊することにしました。
理由はゲートの開門時間が7時からだったからです。車中泊するにはゲートが閉門するまでに駐車場に入っていなければなりません。
晩ご飯と朝ご飯、登山中の食事や水分、行動食など準備して駐車場に入りました。
夜間の駐車場は暗いのでヘッドライトや懐中電灯などを用意しておきましょう。夜間はトイレに近い所に車を止めておくと、トイレや洗顔などの際にも便利です。
私は早朝から登山開始しましたが、ご来光を拝むためナイトハイクする方もいました。ご来光とブロッケン現象も見られ、とても美しかったそうです。
ナイトハイクの際にもヘッドライトは1つあると便利です。
舗装路から登山道へ
石鎚神社の土小屋遥拝所でご挨拶して、登山開始です!
国民宿舎石鎚横の舗装路をしばらく歩くと登山道がありました。
土小屋からの登山道
フジバカマとアサギマダラ
土小屋からの登山道はなだらかでとても歩きやすく、お花がたくさん咲いていました。
フジバカマの白い花に集まる蝶々アサギマダラがヒラヒラとても優美に舞っていました。
整備された登山道
8月の登山道はシコクフウロのピンク色のお花が満開で目を楽しませてくれます。
登山道はとても整備されて歩きやすく、伸びたクマザサをカットしてあったり歩きにくい場所は木材で補強してありました。
「ベンチ1、2、3」と書かれた看板もあり、ベンチも管理されていてとても気持ちよく歩けます。
二の鎖小屋へ
二の鎖小屋に到着しました。小屋には休憩所やトイレもありました。
ここで二の鎖登るか迂回路を通るか決めます。岩場が苦手な方は迂回路へ進みましょう。
鎖場・二の鎖
二の鎖は長さが65mあります。石鎚山の特徴であるこの鎖は「鎖禅定」といわれ、この鎖を頼りに山頂を目指します。
私は二の鎖は登らずに下山時にチャレンジしようと、迂回路を進みました。ですがいざ下山しようとすると、鎖場を降りるのはとても困難で無理でした。
鎖場は登る時にチャレンジした方が良いです!
二の鎖小屋からの迂回路は階段が多いものの難しい場所はありません。
鎖場・最長の三の鎖
鎖場は試し鎖、一の鎖、二の鎖、三の鎖と4つあります。その中でも三の鎖は最長で68mあります。鎖場が苦手な方は迂回路で山頂を目指しましょう。
私は鎖場は三の鎖から登りました。初めは見慣れた鎖場でなんとか楽勝と思っていました。
次に現れたのはとても重厚で頑丈そうな「鎖禅定」です。こんなに大きくて立派な鎖は初めてです。
鎖の輪の中につま先を入れて慎重に登っていきます。中には鎖の輪の向きが横向きになっているものもあり登りにくい💦
慣れるまでは大変ですが、だんだんコツが分かってきました。垂直に近い所は腕の力もかなりいりました。
弥山の石鎚神社
鎖場を登り切ると石鎚神社の鳥居がドドーンと見えました。大変だったので着いた時はとても感動しました〜ヽ(´▽`)/✨
標高1,982mの弥山に着きました。
弥山には石鎚神社頂上社がありました。
石鎚山の頂は通常は天狗岳のこといいますが、弥山までの登山者も多いです。
天狗岳に多人数がとどまれるスペースがほとんどなく、弥山から天狗岳までが崖のような岩場だからです。
頂上山荘であめ湯を飲む
神社のすぐ側には頂上山荘があります。
頂上山荘であめ湯を飲みました。あめ湯は生姜の味がしてほんのり甘くて、疲れた身体に染み渡りました。
壁にたくさんの写真が飾られてあり、山荘の方と色々なお話をしました。
天狗岳にはガスっていても結構訪れる人が多く、かえってガスっている方が恐怖感が薄れて行きやすいそうです。ザックを預かってもらい天狗岳に向かいました。
弥山から天狗岳へ
弥山から天狗岳へはまず鎖場を降ります。
両端が崖になっているので少し怖い。ここで強風が吹いているからと諦める登山者もいました。
ガスっているので崖の下があまり見えない。その方が恐怖心が和らぐというのも納得です。
石鎚山頂の天狗岳に到着!
標高1,982mの石鎚山の山頂へ到着しました。
三角形のように尖った天狗岳には小さな祠がありました。
迂回路で下山する
石鎚山は鎖場を通らずに迂回路を使えば、難しい所はほとんどありません。
迂回路は整備されていて、登りは「お上りさん」下りは「お下りさん」と分かれてあります。
迂回路や鎖場で白い花を見かけました。花びらの先がギザギザしていて、まるで雪の結晶みたいに美しい!
調べてみると「シラヒゲソウ」というお花でした。
迂回路から鎖場の三の鎖を登った絶壁が見えました。
垂直に近い〜!
出会った植物
8月の石鎚山で出会った植物とキノコです。
( 1段目から右に)ノリウツギ、クサイチゴ、フジバカマ、ヒキオコシ?
(2段目から右に)ベニイタドリ、アキノキリンソウ、キノコ(サルノコシカケ科)
(3段目から右に)アザミ、アンジェリカ・ギガス、ラズベリー、レイジンソウ
(4段目から右に)ツリフネソウ、キノコ、ガマズミ・マムシグサ
「土小屋terrace」で昼食
モンベルの2階にある食堂「土小屋terrace」はジビエ料理が食べれるということで、しし鉄板ナポリタンを食べました。
しし肉ソーセージの入ったナポリタンで、ソーセージはサラミに近い感じでした。ほんのりバターの効いたナポリタンはどこか懐かしい感じのお味で、とても食べやすく美味しかったです。
まとめ
日本百名山の1つ愛媛県の石鎚山を登山しました。
石鎚山は修験山で「鎖禅定」といわれる鎖場が4つあります。鎖場は下りの方が難しいので、登りでチャレンジしてみましょう。
鎖場や岩場が苦手な方は迂回路を使えば、比較的簡単に登れます。
石鎚山の山頂は通常は天狗岳のことをいいます。弥山から天狗岳は両端が崖になっていますが、大丈夫な方はぜひ登頂してみてください。
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それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡