この記事は千葉県の日本寺境内の見所と鋸山登山について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
千葉県の登山で最も人気のある鋸山は、日帰りでも楽しめて初心者さんでも観光しながら楽しめます。
鋸山は江戸時代から続いた房州石採掘の産業遺産で、大小の石切り場跡が数多く点在しています。
鋸山の南斜面には日本寺境内があり、日本一の大仏様や百尺観音、千五百羅漢を参拝したり、展望台や地獄のぞきなど様々な観光スポットが楽しめます。
鋸山ロープウェイを使ったり、ご自身の体力に合わせてコースを選んでまわってみてください。全部回るには体力がいりますので履き慣れた靴や動きやすい服装でくるのがおすすめです。
日本寺の日本一の大仏様や千五百羅漢、百尺観音と石切り場のある鋸山登山【千葉県】
標高329.5mの鋸山は千葉県指定の名勝で、日本80名山、日本百低山に選定されています。正式な名称は乾坤山(けんこんざん)といいます。
鋸山の由来は露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることにあります。
山は建築などの石材として適しており、良質石材の産地として江戸時代から盛んに採石が行われました。
索道として鋸山ロープウェーが通っており、日本寺、地獄のぞきなど観光地化されています。
- 登山日 2023年4月2日(日)
- 登山時間 9:00〜14:30
- 登山ルート 日本寺境内(東口管理所)→(北口管理所)金谷下山口→鋸山山頂へ
- 登山者 主人Gさん・モカリーナ
鋸山にある日本寺の由来
千葉県・鋸山の日本寺は今から約1300年前、聖武天皇の勅詔を受けて、行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所です。
日本一の大仏様や百尺観音、千五百羅漢など、見るべきスポットがたくさんあります。
境内は南斜面約10万坪(東京ドーム約7個分ほど)、そして参道には石段が2,639段あるため全て見て回るには体力がいります。
履き慣れた靴や動きやすい服装を着るのをおすすめします。
日本寺の5つの管理所
鋸山登山では日本寺の管理所で拝観料を納めます。この拝観料は文化財の維持・管理および境内の環境整備・復興のために使われています。
- 大人 700円
- 小人(4〜12歳)400円
※団体・障害者割引などもあります。
管理所の再入場はチケットを提示すると出入り可能です。
- 表参道管理所
- 東口管理所
- 大仏口管理所
- 西口管理所
- 北口管理所
アクセス
〈徒歩〉
- JR浜金谷駅〜鋸山ロープウェイ(約6分)505m
- JR保田駅〜表参道管理所の仁王門(約45分)
おすすめの無料駐車場
駐車場は有料駐車場2ヶ所と無料駐車場2ヶ所があります。
- 有料駐車場→大仏管理所・西口管理所(正確には有料の登山自動車専用の駐車場です)
- 無料駐車場→バス停鋸山保田口・東口管理所
おすすめは東口管理所の無料駐車場です。
回るコースにもよりますが、大仏広場に近くて無料で駐車スペースも広いからです。
大仏様や百尺観音様、全五百羅漢道など全部を見て回ると、どの管理所から入ってもくるりと一周回ることになります。
- 開門時間 9時
- 閉門時間 16時
2021年9月13日より当面の間 午前9:00 ~ 午後16:00となっていますが、以前は午前8:00 ~ 午後17:00となっていました。
コロナ禍の影響でしょうか?
私は8時前に無料駐車場に着きましたが、有料道路も9時からだし、結局開門時間の9時まで待つことになりました。
大仏広場
大仏・お願い地蔵尊・売店
日本一大きな31mの大仏様
鋸山の大仏様は正しくは「薬師瑠璃光如来」様といいます。世界平和、万世太平の大象徴として、昭和44年に4年間の修復工事によって再現されました。
奈良の大仏様をご覧になられて「うわ〜大きい〜」って思われた方も多いと思います。奈良の大仏様の台座を含めた総高は18.18mに対して、なんと鋸山の大仏様の総高は31.05mもあります。
1783年に大野甚五郎氏と門弟27名によって3年をかけて完成しましたが、江戸末期になって自然の風蝕により著しい崩壊があり昭和41年まで荒廃されていたということです。
様々なお願いを叶えてくれる「お願い地蔵尊」
大仏広場に安置されているお願い地蔵尊は、様々な願い事を叶えられるといわれています。
売店で購入した小さなお地蔵に、お願いする人の名前を書いて奉納…たくさんのお地蔵様が奉納されていました。
日本寺の御朱印
大仏広場の売店で御朱印をいただくことができます。
羅漢エリア
弘法大師護摩窟・不動滝・天台石橋・聖徳太子・維摩窟・奥の院無漏窟・日牌堂・宝筺印塔など千五百羅漢
東海千五百羅漢は上総桜井(現在の木更津市)の大野甚五郎氏と門弟27名が、1779年〜1798年の21年間で1553体の石仏を刻んだものです。
その石仏を太古より風蝕でできた奇岩霊堂に安置して奉りました。
この千五百羅漢は中国の八百羅漢を凌ぐもので、鋸山は羅漢霊場として世界第一として海外にも知られています。
この石仏様は惜しくも廃仏毀釈で、首や胴体などが破損されて後に「羅漢様お首つなぎ」をされました。
山頂エリア
十州一覧台(浅間神社・世界救世教記念碑)・百尺観音・山頂展望台(地獄のぞき)
交通安全の守り神の「百尺観音」
鋸山山頂に切り立つ崖に囲まれた景勝の地に安置された大観音様は「百尺観音」といわれ、交通安全の守り神として祀られています。
百尺は約30mで、その大きさに圧倒されます。この百尺観音様は昭和41年に6年かけて完成しました。
発願は世界戦争戦没者の供養のため、東京湾周辺の航海、航空、陸上交通の犠牲者供養のためです。
山頂展望台の「地獄のぞき」
東京湾を見下ろす岩の多い鋸山の山頂には、断崖が垂直に切り立つ「地獄のぞき」があります。
休日には長蛇の列ができるほどの大人気スポットです。
日本寺境内の断崖絶壁の最上部が突き出た岩の先端からは東京湾や房総丘陵、富士山などを見渡すことができ、100mの下にある石切り場を覗き込むスリルを味わえます(*´˘`*)
十州一覧台からの眺望
整備された石段を上り詰めた所にある十州一覧台には、浅間神社と世界救世教記念碑があります。
小さな祠の浅間神社はほとんどの方は登ってこない穴場スポットです。
私は最後に十州一覧台に登りましたが、たくさん歩いたので既に足がプルプルしていました。余裕があればどうぞ…という感じです。
中腹エリア
乾坤稲荷・薬師本殿・大黒堂・通天窟・呑海楼・観音堂など
※私の訪問した時は通天窟は修理のため行けませんでした。(2023年4月時点)
鋸山の石切り場へ
百尺観音のある北口管理所より日本寺境内を一旦外に出て、金谷下山口から鋸山山頂へ向かいました。
鋸山は江戸時代から続いた房州石採掘の産業遺産です。
岩舞台
鋸山には大小の「石切り場跡」が数多く点在しており、この岩舞台は昭和60年まで採石を続けた最後の石の元締めである芳家石店の石切場跡です。
岩に刻まれた「安全㐧一」の文字が印象的です。岩が舞台のような形状に切り残されていて、実際にコンサートが行われたこともあります。
ラピュタ感の味わえる場所
ラピュタの壁
垂直に切り立つ絶壁の壮大な景観がまるで「天空の城ラピュタ」を想起されることから、いつしか「ラピュタの壁」と呼ばれるようになりました。
観音洞窟
観音洞窟は良質な石材を追求し掘り出した結果できたもので、とても神秘的な形をしています。階段状の掘り残しは崩落防止のためともいわれています。
壁面には「観音洞窟」の名前の由来でもある小さな観音様が刻まれています。
※洞窟内は立入禁止です。
鋸山山頂へ到着!
標高329.5m地点にある鋸山の山頂へ到着しました!
見晴らしは残念ながら展望台のように拓けていません。
日本寺境内から山頂までは少し距離があるので、履き慣れた靴や服装の装備をおすすめします。
鋸山ロープウェイ
手軽に鋸山を楽しむなら鋸山ロープウェーの利用がお勧めです。山頂駅までわずか4分で到着、東京湾を臨む絶景が楽しめます。
- 料金 大人 片道500円・往復930円/小人片道250円・往復450円
- 営業時間[通常]9:00〜17:00(2/16〜11/15)[冬季]9:00〜16:00(11/16〜2/15)
- 通常約15分間隔で運転
鋸山の石切り歴史資料コーナー
鋸山の歴史を学ぶにも立ち寄っていただきたいのは「鋸山山頂駅」です。
鋸山の石切りに関する歴史資料コーナーがあり、鋸山や金谷の歴史を見ることが出来ます。
実際に切り出された石の展示では、様々な厚さや幅の石が使用用途によって展示しています。
売店には「地獄アイス」や焼きだんご、ご当地グルメもあるよ!
ラブレター専用の石のポスト「シャロン・ポストーン」
山頂駅の展望台にはポツンと立つ石のモニュメントがあります。これはラブレター専用の石のポストで「シャロン・ポストーン」といいます。
投稿すると特別な消印が押され、大切な人へお手紙が届けられます。
眺望のいい山頂展望台
山頂展望台からは南は館山方面が、房総半島の海岸沿いがくっきり美しく望ます。
おすすめのグルメ「アジフライ」
千葉県の房総半島に来たらぜひ食べていただきたいのは、ブランド鯵の「黄金アジ」でアジフライが有名です!
金谷駅から徒歩5分の人気店の「さすけ食堂」は大人気店ですが、順番待ちする人が多く時間の余裕がある時に行く方がいいです。
お昼過ぎには終了するお店も多いのですが、大きな店舗では食べられることもあります。鋸山登山まで来た際は合わせて食べていただきたい逸品です。
私は鋸山登山の後「漁師料理 かなや」さんに行きました。
「さすけ食堂」の記事はこちらをご覧ください。
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まとめ
千葉県の鋸山にある日本寺の境内を回りながら、鋸山登山をしました。
日本寺には日本一大きな大仏様や千五百羅漢、百尺観音様があり、山頂展望台の地獄のぞきなど観光地としても楽しめます。
境内はとても広く石段もたくさんあるので、見所が多く全部見て回るには体力がいります。動きやすい服装や靴の装備が必要です。
私は石切り場跡などを見ながら鋸山山頂まで登山しましたが、この日の歩数は18000歩を超えていました。
それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡