こんばんは、モカリーナです。
かつて九州中の寺院の中心で「府の大寺」と言われた観世音寺。
このお寺は日本最古の梵鐘がある「西日本随一の寺院」です。
火災や大風にあい建物が失われ、現代建っているものは江戸時代に創建されたものです。
広大な敷地には残っている建物は少なく静寂な雰囲気で、どことなく荘厳さを感じました。
今回は太宰府の観世音寺の紹介です。
観世音寺
観世音寺(かんぜおんじ)は、福岡県太宰府市観世音寺五丁目にある天台宗の寺院。山号は清水山。本尊は聖観音。開基は天智天皇である。
九州を代表する古寺で、造営開始は7世紀後半にさかのぼる。奈良の東大寺・栃木の下野薬師寺とともに「天下三戒壇」の1つに数えられる
(Wikipedia より引用)
太宰府政庁跡の東側にある観世音寺は古代西国随一の大寺です。
このお寺は太宰府の庇護のもと建てられ、九州中の寺院の中心で「府の大寺」と呼ばれたそうです。
太宰府展示館にある観世音寺のジオラマ。
かつては330m司法の四方の敷地に、講堂・金堂・五重塔などの建物が整った大寺院でした。
その後、火災や大風により建物は失われました。
<続日本書より>
百済を救けるために九州に下った斉明天皇が朝倉橘庭宮で亡くなり、
母君斉明天皇の冥福を祈るために、その子天智天皇がこの地に観世音寺を発願させたもの。
80年後の聖武天皇の天平18年(746年)に完成した。
石碑
道路に面したところにある石碑。
観世音寺の「観」の文字がとても複雑で、オシャレな感じです。
更に進んでいくと、南大門跡がありました。
金堂
現代の金堂・講堂は黒田藩主が江戸時代に創建したもので、県指定文化財になっています。
講堂
講堂のまん前には大きな石灯籠が建っていました。どんな意味があるのでしょうか。
調べてみると、石灯篭は社寺への献灯のために用いられ正面中央に1基だけ立てるのが正式なんだそうです。
広い敷地内に大きな石灯籠がとても目立っていました。
木槵樹(もくげんじゅ)と碾磑(てんがい)
木槵樹(もくげんじゅ)
木槵樹は謡曲「道明寺」に詳しい因果が説かれています。
この樹は元慶八年、菅公書大乗経を埋めた経塚から生えた木で「もくげんじゅ」といいます。その種子で数珠を作り、百万遍の念仏を唱えると極楽往生できるといわれています。
もくげんじゅは6月中旬から咲き始め、下旬には満開を迎えます。
碾磑(てんがい)
日本書紀では、中国では唐の時代に水力によって碾磑を動かし小麦をひいたとされています。
寺院建築の際の塗料として使用した「朱」を粉末にした創建当時のものではないかと考えられています。
五重塔心礎
かつてあったと五重塔の跡には、礎石しか残っていません。
国宝 梵鐘
この梵鐘は京都妙心寺の梵鐘と兄弟鐘といわれ、その古さに於いても優秀さに於いても正に日本一と称され、糟屋郡多々良で鋳造されたと伝えられています。
(看板より)
梵鐘は「日本の音風景100選」に選定されています。
観世音寺宝蔵
宝蔵には、鎌倉時代(13世紀)の不空羂索観音菩薩立像(ふくうけんじゃくかんのんぼさつりゅうぞう)は像高517cmです。
その他、重要文化財が多数展示されています。
御朱印集め
桜や菜の花が美しく咲く観世音寺宝蔵。
ここで 300円を納め、御朱印を描いていただきました。
観世音寺の梵鐘は毎年除夜の鐘でのみ開放されています。
一般の方も22時頃から配布される整理券を手にした先着70〜80名が鐘つきが出来るそうです。
一度は鐘の素晴らしい音を聞いてみたいものです(*´꒳`*)
それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡