こんばんは、モカリーナです。
この記事は大分県の廣瀬神社の紹介です。
人が御神祭として祀られている神社は、どんな神社が思いつきますか?
人が没した後にその人物を神として祀る信仰形態の「人神」と言い、菅原道真や豊臣秀吉、徳川家康などが思いつくのではないでしょうか。
この廣瀬神社は海軍中佐の廣瀬武夫命を御祭神として祀っています。
業績があり、人柄もよく、武人として多くの人に慕われため、軍神第一号として祀られました。
廣瀬中佐はロシア留学し、ロシア駐在員になるなどロシアにも精通していました。
そして海軍中佐に任ぜられた翌日、享年37歳という若さで戦死しました。
大正元年に「廣瀬中佐」という文部省唱歌が発表され、廣瀬中佐がいかに惜しまれた死であったかが伺えます。
目次
廣瀬神社
明治37年3月27日、この神社の御祭神「廣瀬武夫命」は壮烈な死を遂げられました。
時を経てますます人々にその人格を慕われ神社創建声が高まり、全国各地からの奉賛と寄進によって廣瀬神社が創立しました。
昭和23年には武田氏出身戦没者を合わせて祀りました。
御祭神
- 海軍中佐 廣瀬武夫命
- 岳田直入地区戦没者 1627柱
竹田市出身で軍神第1号の海軍中佐、広瀬武夫命を主祭神とし、竹田市を含む旧直入郡(現在はほぼ全域が竹田市内)内の戦歿者等の霊を合祀している。
(Wikipedia より引用)
エピソード
明治37年2月日露戦争が開戦し、廣瀬中佐は第一回閉塞隊として「報国丸」に乗船しました。
ロシア戦隊の軍事行動を阻止するために、旅順港の出入り口を閉塞する作戦のためです。
成功をおさめ、海軍中佐に任命された廣瀬中佐は、再び3月27日に第二回閉塞隊として 「福井丸」 に乗り込みました。
任務を遂行し帰還する時に、部下の杉野兵曹長の不明が分かり、3度も船に探しに行き、銃弾を頭に受けて戦死したそうです。
最近では武人としてのみでなく、上司部下友人とそれぞれに慕われ、37歳で亡くなった廣瀬中佐の人柄が偲ばれます。
神社参拝
廣瀬中佐銅像
一の鳥居の前には、この神社の御祭神ある廣瀬武夫中佐の石像が建っています。
平成22年建立、廣瀬中佐のロシア時代をイメージした外套姿の銅像は、恋人アイディアズナから送られた懐中時計を手にしています。
岡神社
階段を登りきる手前には、岡神社がありました。
岡神社は岡城にあったものを遷座し、今の場所になったそうです。
境内には、ブランコと滑り台がありました。
社殿の横には祠が2つありました。
廣瀬武夫記念館
廣瀬武夫記念館の1階には軍艦朝日カッター、
2階に中佐や家族の手紙や写真、ロシア駐在時代の愛用品、合祀された戦没者の品などを展示しています。
また、阿南陸軍大臣の遺品なども展示されているようです。
阿南陸軍大臣は昭和20年戦争終結が決定し、8月15日の朝に、
「一死以大罪を謝し奉る」
の辞世を残して割腹自殺を遂げ、陸軍の暴挙を抑えたそうです。
この敷地からは竹田市を展望できるようになっています。
合祀者名碑
昭和33年5月に 「福井丸」 に船の重石として積まれていた石を、この名碑の台座として8個使用しています。
神門
拝殿
廣瀬中佐の胸像
竹田市の山下公園にあった軍服正装姿の全身像の供出のため、石膏で共同として残されていたものを復元しました。
※供出とは戦時体制下などで、法律により食糧・物資などを政府が民間に一定価格で半強制的に売り渡させること。
拝殿左前に設置されています。
略年譜・文部省唱歌
御朱印帳
御朱印帳は300円を納めて書いていただきました。
まとめ
廣瀬神社は海軍中佐、廣瀬武夫命を御祭神とした神社です。廣瀬中佐は武人のみならず、人格を慕われ、軍神第一号として神社に祀られました。
人神とは、人が没した後にその人物を神として祀る信仰形態です。
大きく分けると2つあります。
- 生前にこの世に恨みを残して没したものが祟りを引き起こすことを恐れてこれを鎮めるために祀るもの 天満大自在天神(菅原道真)など
- 生前に優れた業績を残したものを死後に神として祀ることでその業績を後世に伝えようとするもの 豊国大明神(豊臣秀吉)・東照大権現(徳川家康)など
モカリーナは戦死された方が御祭神となられることにピンときていませんでしたが、
靖国神社・護国神社戦没者を祀った神社であるのですから、個人名で祀られた神社があるのも納得です。
モカリーナは以前にも合祀者名碑と同じ形の石碑をみたことがあります。
軍関係の石碑はこの形なのでしょうか。
大分県の丸尾神社ではじめてみたのですが、戦争で殉死された方を軍神としてお祀りされていたのですね。
近郊の神社として記事を書きました。
↓
今回、戦死され軍神として御祭神となられた廣瀬神社について紹介しました。
モカリーナ自身がとてもお勉強になりました。
それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡
廣瀬中佐も詩吟で知りました。まず漢詩の説明があるのですが、小学生だったので、その内容に衝撃を受けました。
日本人は、人も聖人ではなく神様にしてしまいますね。