この記事は新潟県と長野県の県境にある苗場山登山について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
秋山郷のシンボルとなる苗場山山頂はまさに天空の楽園のような所です。
私の訪れた6月はイワカガミの花やドウダンツツジなどたくさんのお花が咲いていてとてもキレイでした。
山頂近辺には巨大な高山湿原があり、色々な種類のチングルマなどの高山植物の咲くお花畑や大小の池塘があり、それはそれは美しかったです。
片道3〜4時間ほどで日帰り登山もできる山ですが、私は山小屋泊をして木道の続く湿原の景色や夕日を眺めてきました。
6月の苗場山登山はまさに天空の楽園!最短の小赤沢コースを行く【日本百名山】
苗場山は新潟県南部と長野県北東部の県境に位置する標高2,145mの山です。
日本百名山、越後百山、新潟100名山、信州百名山の1つで上信越高原国立公園に属し、大部分が特別保護地区に指定されています。
山頂部の平坦面は約600ha(東京ドーム約130個分)の広さがあり、高層湿原には大小の池塘があります。
苗場山の名前の由来は、池塘にミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁って苗代田に見えたとされる説があります。
またかつては地震のこと「ナイ(なゐ)」といいこの山から地震が起こると想像したためとの説もあります。
人々の間で稲作の守り神としての信仰を集め、山頂一帯には伊米神社や苗場神社の他、石仏や石塔など様々な祠が祀られています。
- 登山日 2023年6月18日(日)登り〜19日(月)下り
- 登山時間 登り8:30〜15:00 下り7:00〜10:30
- 登山ルート 小赤沢登山道(長野県側からのメインルート)
- 登山者 主人Gさん、モカリーナ
登山ルート
- 北東麓(神楽ヶ峰)より・祓川ルート/約4時間(新潟県側のメインルート/和田小屋→下の芝→中の芝→上の芝→小松原分岐→田代コース分岐→神楽ヶ峰→→山頂)・小松原ルート(小松原湿原から霧ノ塔・神楽ヶ峰を経由するコース)
- 南麓(赤湯温泉)より・昌次新道(元橋バス停か苗場スキー場→鷹ノ巣峠→赤湯温泉→昌次新道→山頂)・赤倉山ルート(赤湯温泉→赤倉山経由→山頂)
- 西麓(秋山郷)より・小赤沢登山道/約3時間(長野県側からのメインルート/秋山郷・小赤沢地区からのコース)・和山登山道(秋山郷・和山地区からのコース)
私は長野県側からのメインルート、苗場山の最短ルートの小赤沢登山道から山頂へ向かいました。この登山道は3合目の駐車場から、合目の標柱を数えながら山頂へ向かいました。
小赤沢登山口の駐車場とトイレ
3合目の小赤沢登山口には約100台ほど止められる駐車場があり、トイレのある側と登山口側のひょうたん型になっています。
トイレは男女に分かれており女子トイレは2部屋。トイレが済んだらピストル型のホースで便器を水洗いするのがちょっと面白い。
小赤沢登山口・3合目
駐車場の奥側に登山口があり、ここで登山届を提出してから出発!
3合目・赤沢渓流沿いを歩く
登山口から数分歩くと3合目の標柱が見えてきます。
なだらかな渓流沿いの山道を歩いていくと、6月の登山道はイワカガミがたくさん咲いていました。
イワカガミは湿気のある日陰が好みなようで、ピンク色や濃いピンクの花が目を楽しませてくれました。
4合目の水場
4合目の標柱は少し拓けた所にあります。
そこからすぐのところには水場があり涼しげで気持ちいい。
大木の根っこに気をつけながら、小さなアップダウンの繰り返しが続きます。
5合目・笹のある登山道
5合目に到着!少し日当たりが良くなり登山道には笹が生い茂っています。
6合目に近づくにつれ少しずつ登山道は急になり鎖場があります。
6合目・少し急な勾配
6合目に到着!
鎖場や段差の大きな岩場もチラホラしてきます。山には所々雪が残っていました。
7合目・連続する岩場と鎖場
7合目に到着!
段差の大きな岩場や鎖場が連続して現れます。
鎖はなくてもどうにか登れそうな感じなので、鎖をもってゆっくり慎重に登れば大丈夫!
8合目・急に現れる美しい湿原とお花畑
8合目に到着!
大変なのはここまで、あと少しです。
急に視界が拓けて、木道のある広大な湿原が広がりとても美しい。
湿原にはチングルマやイワカガミがたくさん咲いていてとても可愛らしい。
湿原には池塘がたくさんあります。苗場山はこの池塘に生える草が苗代に見えたことにあるんだとか。
木道の分岐点、ここから徒歩3分の所に苗場神社があるのですが翌日行くことにして、待ちに待った昼食タイム!
ザックの中でペチャンコになったおにぎりとカップ麺。暖かいものはとても美味しい!
9合目・残雪の残る木道
巨大な湿原にある9合目に到着!
登山道には所々雪が残っていました。
残雪が残っていて木道を隠しているので、滑らないように注意。
湿原には高山植物がキレイに咲いていて目を楽しませてくれました。
標高2,145mの苗場山山頂へ
標高2,145mの苗場山山頂に到着しました。山頂は苗場山ヒュッテから徒歩1分ほどにあります。
山頂の山小屋の苗場山ヒュッテ「苗場山自然体験交流センター」
巨大な湿原にある苗場山ヒュッテ「苗場山自然体験交流」は、ログハウス風の木造建築の山小屋です。
トイレは館内や外にもあり使用料100円で利用できます(宿泊者は無料)。自動販売機もあり、館内ではちょっとしたグッズも販売しています。
私は山小屋泊をして見晴台から夕日を眺めたり、木道から朝日を拝みました。
苗場山ヒュッテ「苗場山自然体験交流センター」の山小屋泊の記事はこちらで詳しく紹介しています。合わせてぜひご覧ください。
合わせて読みたい!
【山小屋】夕日や朝日が美しい苗場山ヒュッテ!苗場山自然体験交流センターに1泊する【新潟県】
苗場神社へ
木道の分岐点から徒歩3分ほどの所に苗場神社があります。
表札が落ちているので調べていなかったら素通りしてしまうところでした。
後は前日来た登山道を小赤沢3合目登山口まで下っていくのみです。
防虫対策について
山道にはぬかるんだ場所が多く虫が沢山いて、立ち止まったり歩くスピードが遅いと刺してきます。
私は耳や目の周りなど顔に9ヶ所、アンダータイツの上からも足に5ヶ所刺されました。一度刺されると数週間しこりができて痒みが取れません。虫除けネットがあると便利だと思いました。
防虫ネットはザックに常備してもかさばらなくていいね✨
虫の多い季節には防虫対策をして登山をしてください。
中にはザックに蚊取り線香を吊るしている人もいました。
山ではヒルに嚙まれたり毛虫に刺されたり色んなことがあり、虫刺されの薬を持っておくと便利です。
塗り薬「強力ムヒ」は必需品です!
山で出会った植物
6月の苗場山で出会った植物です。
帰宅路で寄った所
大瀬の滝(おぜのたき)
小赤沢川の「大瀬の滝」は落差15mあります。登山口から車で帰宅する道中にありました。
日本三大峡谷の1つ「清津峡」
黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の1つとして知られる「清津峡」。
清津峡渓谷トンネルの中を駆け抜けて、端まで行くとインスタ映えをするフォトポイントがありました。写真を撮るなら午前中がおすすめだそうです。
まとめ
新潟県と長野県の県境にある日本百名山の1つ、苗場山登山をしました。
苗場山は段差の大きな岩場や鎖場があるものの、比較的登りやすい山です。
山頂近辺には巨大な湿原があり、お花畑や池塘、木道の景色がとても美しいです。
日帰り登山もできますが、山小屋泊して夕日や朝日、星空を眺めてはいかがでしょうか。秋の紅葉の時期は休日は早くに予約いっぱいになるようです。
私は新潟県の山を2座登りました。八海山を 1日目、苗場山を2〜3日目に登山しました。八海山登山については、こちらの記事を合わせてご覧ください。
合わせて読みたい!
岩峰や鎖場の続く霊山の八海山登山・地蔵岳と迂回コースを行く【新潟県】
それでは次回また、モッチャリーナ(๑˃̵ᴗ˂̵)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡